1歳


ついに、息子が1歳になった。
ほんとあっという間の1年だった気がする。


息子が生まれたとき、嬉しさの感情と同時に、
「父親」という得体の知れないモノに対する不安も感じていた。
よく自分の親をお手本にするとか言うけど、どちらかというと自分は、
子供時代から今まで「父親」という存在をうまく感じとることが
できなかったので、余計にそう感じたのかもしれない。


そんなことは言っても、もう目の前には小さな息子は存在している。
不安を打ち消すように、心に決めたことは、
「この子を育てる」とかいう偉そうなことではなくて、
「この子が育っていくのに、関わっていこう」ということ。


あれから一年が過ぎた今も、「父親」という存在はよくわからないが、
事実、息子は「父親」という得たいの知れないモノを見上げて、
笑ったり、泣いたりしている。
相変わらず「育てる」なんて意識は持たず、彼の成長に関わっているが、
それでも息子は育っている。
(もちろん奥さんの努力のおかげではあるが)
一年間続けてきたこのスタンス。
あながち、間違ってはいないようだ。


改めて、「この子が育っていくのに、関わっていこう」と決心した。
そして、「自分自身も成長して行こう」と。